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24.2.15

No More

 最近BMXリアルストリートシーンの事を考えていた。そんな時、昔カルチャーについて記事を書いたことを思い出し、ここに書いてみようと思う。あくまで個人的な考えなので気にしないで流して欲しい。
 今では東京の中心から少し離れた土地に身を置き、久しぶりに中心部に行くと、たった数ヶ月で変わってしまったお店や、町を行き交う人に目が行く。当然昔から変わらないのは、圧倒される人の多さ、向かって来る人とすれ違う時の眉間のシワ、ファッションの町だと思わせる空気、携帯見早歩行技術。寒いのも手伝ってか、以前は本当に邪魔なくらいいた自転車や信号待ちスタンディング人口も全く見かけない。
 時の流れに合わせて生きていく程大変な事はないだろう。洋服にしても、乗り物にしても、その時の流行りに合わせて買い足していかなければ、流行船から突き落とされてしまう。その中心にいなければ不安にもなり、また、中心にいれる自分にも酔ってしまうものでもあるだろう。流行とはそのようなものだろう。
 何年か前、自転車大ブームが到来した。ピストバイクが世に広まり、次第に道路交通法までも改正させるほどの威力にまでなった自転車流行。日本の流行ビジネスとは凄いものだ。サーフ業界やスケート業界、ファッション業界までもがその自転車ブームという油に火を注いだ。当然その効果で潤った業界や人、人目に付くことができた人も多いだろう。今後に繋がる大きなチャンスを掴んだ人もいるであろう。次第に「ノーブレーキ、問題無し」から、ピストが警察にマークされ始めBMXへと移り変わった人も多いだろう。ピストでトリックしている人は今ではどれくらい残っているのだろうか。
 昔から謳っていた「スポーツ」と「カルチャー」の違い。ここで二つの相違点等は話さないが、カルチャーなんてものは在って無いような空気のような言葉。流行等で形に出来るような事でもない。
 かつて、新宿=ノーブレーキ黒軍団、リアルストリートというイメージがあったが、今では壊滅的な印象を受けた。元々は夜中人が居ない時間帯少人数でこそこそと行動していた。無論BMXなど全然認知度も低かったから然程気にもされていなかっただろう。しかしながら、流行後では見方は変わってしまったのかもしれない。BMX=小さい自転車で、飛んだりくるくる、からBMX=小さい自転車で悪さしている、違法改造車等と一般人にまで言われがち。近所の交番とも良い関係が築けていたが、交通法改正に基づき、最悪な存在。スポット移動も押して歩く。既に自転車では無い。最前線の都心部の若手ライダーが自転車押していたら、それはカッコイイとは全く思えない。常に警察の目を気にしなければならない。これでは楽しい事もやりたくなくなる。もちろん昔から警察は気にしていたが、気に仕方が全然違う。流行りでカジッた人ならブレーキもなんの抵抗も無く付けれるであろうし、最終的にはBMXには乗らなければ良いとなる。しかし昔っからこのスタンスでやってきた人間には到底厳しい話。
 話は反れたが、流行りばかり追いかけるのは勝手だが、それにより動きづらくなった人間も居るということだ。BMXを持って待ち合わせすら警察に一声掛けられるような時代。悲しいがこれでは何十年経とうと、日本のリアルストリートカルチャーなんてものが語られる時はこないのであろう。

 日本は何でも手に入る。しかし、何も根付かない一面も常に隣接している。

 人がその流行りを作り出し、その流行りが人を苦しめていく。